イカの王様アオリイカ釣り

釣りのアレコレ

まずアオリイカを狙う為にアオリイカについて少し知っておきましょう

「アオリイカ」とは、ヤリイカ科アオリイカ属に分類されるイカのことで、「イカの王様」と呼び名が付くほどイカの中で1番おいしいと言われています。
寿命は1年と短く日本の沿岸で釣れるイカの中では大型で、大きい個体では同長で70㎝以上8㎏にもなるものも見たことあります。
しかも!!
産卵期には岸からも届く浅い所にある藻場に来るので船に乗らなくても釣れるので時期になるとアオリイカのポイントが有る堤防には人が並ぶほどです( ・∇・)

特徴

ヤリイカの仲間ですが見た目は細長くなくてどっちかというと卵型でコウイカと間違われることもあるくらい胴回りが太いです。またオスメスで体の模様が違い模様が横に線状に入っているのがオス点状に入っているのがメスなので分かりやすく見分けることができます。
比較的高水温を好むようで水温が25度では卵が1ヶ月程度で孵化、20度を下回ると卵の孵化率が急激に下がる事から適水温は20度ほど、15度を以下になると捕食しなくなり死んでしまう。また、最近になって同じアオリイカでも別種レベルに違う種類が見つかっており3種類に分かれています。それがシロイカアカイカクアイカ。。。
以下に種類ごとの特徴をまとめました。

因みに今までの経験上釣れたアオリイカはメスよりオスの方がサイズは大きいです

シロイカ系

最もスタンダードなアオリイカで広く分布していてアオリイカと言えば大体こいつの事を指します。
同長50㎝、4㎏以上になりますがオカッパリ釣りのターゲットとしては1〜2㎏サイズが多い。シロイカと言うわりには少し茶色っぽい個体が多いように思います。産卵水深は2〜20mほどでホンダワラなどの海藻に卵を産み付けるので、春の産卵期にはオカッパリからのエギングで狙いやすいターゲットとなります。

アカイカ系

この3種類の中では最も大きくなると言われており釣人からレッドモンスターなんて言われたりします。同長60㎝ 5㎏ 以上に成長するそうで分布は和歌山県以南の太平洋側、五島列島でも発見されているようです。体色はアカイカの名の通り赤っぽい色をしていて産卵水深は30〜100m以深となるので船やボートで狙うのが一般的。

クアイカ系

クアイカ系の特徴は大人の個体で13㎝150gほどと3種類の中で一番小型でヒレに斑紋が有ることや目の上のきれいな緑が強く出ている事となります。分布はアカイカ系と同じですが小型のため漁業者や遊漁者からの関心が低くて未だ解ってないことが多いようです。

シロイカ系とアカイカ系の卵は魚に食べられないのに何故かクアイカ系の卵は食べられてしまうそうです(O_O)”

日本でのアオリイカの生息地は全域に及びますが、種類ごとに少し違いがあります。

シロイカ系のアオリイカは南から北までほぼ全域、アカイカ系のアオリイカとクアイカ系は和歌山以南の太平洋側となります。
また、シロイカ系とクアイカ系のアオリイカは岸から狙えるのに対してアカイカ系のアオリイカは比較的深場に居ることが多いです。

ここではシロイカ系のアオリイカの釣り方について解説していきます

大きく分けて船やボートから釣る方法と堤防などの岸から狙う方法の2つがあって
船やボートから狙う場合は、『エギング』『ティップラン』、堤防や岸から狙う場合は『エギング』『ヤエン』『浮き仕掛け』が主な釣り方になりますます。

エギングとは【エギ】と言われるエビや魚みたいな形の特殊なルアーを使ってイカを釣る釣り方になります

【ロッド】・・・
ロッドはエギング専用のロッドが各メーカーから出ているのでそれを選べば間違いないです!とは言っても色々ありすぎて初心者はまずここで悩むことになります。。。ロッド選びは実は結構難しい物ですが使う場所、投げるものがだいたい決まっていれば後は見た目の好みが大きい所だと思ってます。
色々と使っていると細かい竿ごとの違い…例えばグリップの位置だったり、ガイドの数だったり、竿の調子だったり。。。キリがない…ので!
エギングでだいたいどこでも使えてコレなら間違いない!!という物を載せておきます。
オカッパリなら少し投げる事も踏まえて長さは8~9フィート程度、カーボン含有率が高く柔軟性よりもハリがって軽い物の方がエギを操作しやすく感度がいい傾向にあります。

型落ちですがこんな感じのものを探すと良いと思います

ダイワ(DAIWA) エギングロッド エントリーモデル エギングX 83M (2022年モデル)

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もっと安いエギングロットもありますが、竿のバランスが悪く重い、ハリがない、などエギを動かしにくいなんてことがあります
またシーバスロットもエギングで比較的つかいやすいので持っていれば代用ができたりします
【リール】・・・
リールはベイトリールよりもスピニングリールの方がシャクリやすいのでよく使われています、大きさは2000番〜2500番あたりが使いやすいです。
ハンドルはダブルが良いとされていますが、シングルでも特に問題ありません
【ライン】・・・
ラインはPEラインをメインに使うのが一般的で 0.6~1号程度が一般的ですが海藻や岩が多い場がポイントにるので慣れないうちは1号を選ぶようにしましょう。
【リーダー】・・・
リーダーは根ズレが多いので比重が重いフロロカーボンライン2〜3号を使用します。
これも比重が重いナイロンラインがあれば代用可能です
【エギ】
エギ(餌木)は種類がざまざまで極端に沈下速度が遅い物やティップラン用、音が出るものなど様々ありますがまず2,5号、3号、3,5号のノーマルタイプ色はお好みで5本はあったほうが良いと思います
エギを選ぶ際の注意ですがティップラン用のエギだけは全然重さが違うので選ばないように気をつけましょう
【釣り方】
1. エギを投げる(キャスト)
2. エギが着水したら、糸ふけを取ってエギを沈める(フォール)
3. エギが底に着いたら、軽くシャクリを入れてエギを跳ね上げる(ダートアクション)
**シャクリとフォールの繰り返し**
シャクリを数回(2~3回)行った後、エギを再びフォールさせます。この時、ラインを張らずにゆるめることで自然な動きを出します
エギが沈んでいく途中や、底付近でアオリイカがエギを襲うことが多いので、ラインに集中し、アタリがあればすぐに合わせを入れます

ティップランは、ティップランエギングを略した名でその名の通りティップ(竿先)が走るように曲がったり戻ったりする見た目からついた名で船やボートで深場を狙いときのエギングの一種です。この釣法では、ロッドのティップ(竿先)の動きを重視してアオリイカのアタリを取ります。
【ロッド】・・・
ティップラン専用のロッドがでており、通常のエギングロッドとは違い穂先が柔らかくて船やボートでの使用を前提としているので長さは6.5~7.5フィート程度と短めに設定されています。
【リール】・・・
2500〜3000番くらいのスピニングリールが一般的ですが、落とす、巻いてくる の動作が多いのでベイトリールも手返しが良く使いやすいです。
【ライン】・・・
ラインはPEラインをメインに使うのが一般的で 太さは0.6~1号程度です
【リーダー】・・・
リーダーはフロロカーボンライン2〜3号を使用します。
【エギ】・・・
ティップラン用のエギは、通常のエギよりもやや重めで、20~40gのものが一般的です。カラーは、ピンク、オレンジ、ホワイト、ナチュラルカラーなど、状況に応じて使い分けます。
【釣り方】
1. エギを落とす
・エギを海に落とし、海底まで沈めます。
2.シャクリながらアピール
・竿を上下に動かして、エギをピョンピョンと跳ねさせます。これでイカにエギの存在をアピールします。
3.アタリを感じたら合わせる
・竿の先が少しピクッと動いたら、イカが触ったサインです。すぐに竿を軽く引いて、イカを掛けます。
4.ゆっくり巻き上げる
・イカが掛かったら、リールを使ってゆっくりと巻き上げます。急に引っ張らず、一定のスピードで。

ティップランエギングのポイントは、竿の先の動きに注目することです。シンプルな釣り方ですが、慣れるとイカのアタリが取れるようになり、楽しさが倍増します!

アオリイカのヤエン釣りは、生きたアジをエサにしてイカを狙う釣り方です。イカがエサに抱きついたところでヤエン(専用の仕掛け)を送り込み、イカを針に掛けるといった少し変わった釣り方です
ヤエン釣りは、イカとの駆け引きが楽しめる釣り方で、エサのアジをどれだけ自然に泳がせるかが釣果に直結します。初心者でも練習すれば楽しめる釣り方です!

1. 道具の準備

  • 泳がせ用のえさ:基本的には生きたアジを使用します、
  • ロッドとリール:磯竿の2号、リールは2000番程度のスピニングリールを使います
  • ヤエン仕掛け:イカを掛けるための専用の針が付いた仕掛けです。

※死んでしまったアジでも釣れなくは無いですが他の海底生物にやられやすい等が有るのでなるべく活きアジを用意しましょう

2. エサの投入

  • 活きアジのゼイゴまたは尻ビレの根本に針に掛け、海に投入します。
    この時アジが浮いてしまう、手前に戻って来ることがよくありますが手前に戻って来る時はアジを投入後糸を手で持ち少しテンションをかけてあげることで沖方向に泳がせることができます。浮いていまう時は専用の重りをアジの口元の打ちます。

3. イカが抱くのを待つ

  • 竿の先や糸の動きで、イカがアジに抱きついたことを確認します。穂先が重くなったり、アジの泳ぎが不自然になることでイカが抱きついたことがわかります。

4. ヤエンを投入

  • イカが抱きついたのを確認したら、リールを少し巻いてイカを寄せます、ある程度竿先とイカまでの糸に角度がついたらヤエン仕掛けを糸に引っ掛けてゆっくりと送り込みます、この時糸を緩めないように気をつけましょう。

5. イカにヤエンを掛ける

  • ヤエンがイカに近づくと、仕掛けの針がイカに掛かります。竿を持って糸を少し緩めたらゆっくり引き合わせ、イカがしっかり掛かったのを確認します。

6. イカを引き上げる

  • イカがしっかり掛かったら、リールを巻いてイカを引き上げます。急に巻きすぎるとバレることがあるので、テンションが抜けないように慎重に引き上げましょう。

アオリイカの浮き仕掛けはオーソドックスな半誘導仕掛けに専用の針を付けたもので、釣りの仕掛けさえ準備してしまえば誰でも簡単にアオリイカを釣ることができます。

1.仕掛けの準備

まずは仕掛けの準備からいきます。
主要なものはざっくり3つ、最低コレだけあれば仕掛けは組めちゃいます
・ウキ止め
・ウキ
・跳ね上げ式の仕掛け
ですが本来のつける順番に細かく書くと…
まずウキ止め(ゴムまたは糸)→シモリ玉→ウキ→カラマンボウ→中通しの重り(3〜6号程度)→サルカン→浮き仕掛け  
となります

2.タックルの準備

ウキ仕掛けでは3m~5m程の磯竿を使用します
その他の竿でも代用はできますが、ウキの仕掛けが長いので投げにくくなります
リールは2000番〜3000番のドラグ調整がしやすいスピニングリールをおすすめします

3.エサの準備

エサは基本的に活きアジを使います
生きの良い元気なアジを使うことで活発に動き回りアオリイカにアピールすることができます
またアジを針にかける際には鼻がけ背掛けがありそれぞれにメリット・デメリットがあります

  • 鼻がけ
    メリット …アジの動きが制限されにくくより活発にアピールすることができる
    デメリット…針から外れやすい跳ね上げの仕掛けと絡まることがやや多くなります
  • 背掛け
    メリット …針から外れにくく跳ね上げの仕掛け絡まることも少ない
    デメリット…アジの動きが少し制限される背に針を掛けるのですこしコツが要る

4.キャスト

仕掛けを投げ入れる際遠くに飛ばそうと勢い良く投げるとエサのアジが身切れして針から外れたり、勢いよく海面に叩きつけられる事で弱ってしまいます、
竿のしなりを利用してフワッと投げるイメージでキャストする事で身切れすることなく上手く投げることができます

5.仕掛け投入後〜あわせ

仕掛けを投入後ウキを見ているとチョコチョコ沈んだり移動したりしますが、アジの動きなのでそっとしておきましょう。
また、周りに他の釣り人がいる場合、仕掛けが潮の流れに乗って流されてしまいお祭りになりやすいのでウキを見失わないように気をつけましょう。

イカのあたりですがイカが喰ってくる時には前兆があります
それは『アジが暴れ出すです
 エサのアジは近くにフィッシュイーターが来ると逃げようと暴れ出すので、それまでとは違いウキが激しく動き出します。もしそうなれば近くにイカが居る可能性大!!ウキに集中しましょう
イカがアジに喰い付いて引っ張ると跳ね上げ式の仕掛けは自動でイカに針が掛かるようになっているので、ここでウキが一定のスピードで移動する、またはズン、ズンとウキが沈みます
合わせは柔らかくドラグを少し締めて重みが乗るまで竿を持ち上げるイメージで合わせを入れます

6.取り込み時の注意

イカが掛かってからは一定の速度で引いてくるのを意識して、ドラグはイカが引っぱったら出るくらいに設定しておきます。
足元まで寄せてきたら後はタモ入れまたはギャフで取り込みとなるんですが、イカを持ち上げるとスミを吐くことが有るので一旦海中で吐かせてから取り込むと安心です

コツとポイント

  • アジの泳ぎを観察:アジが元気に泳いでいるか、ウキの動きで確認します。弱ったアジはイカに気づかれにくいので、定期的に元気なアジに交換することが重要です。
  • ウキの選択:夜釣りの場合は、電気ウキや発光体付きのウキを使うと、視認性が高まり、イカのアタリを見逃しにくくなります。

アオリイカのウキ釣りは、視覚的な楽しみとイカの引きの感触が魅力です。繊細な合わせが求められますが、練習すれば誰でも楽しめる釣り方です!

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